スタッフインタビュー
interview
介護福祉士

現場で最高のチームを作り、
介護の楽しさを共有したい。
山田 寛隆


大学時代は社会福祉を専攻し、卒業後、介護付き有料老人ホームに就職。5年のキャリアを経て、新しい環境でより多くのことを学びたいという想いから、「特別養護老人ホーム 豊中グリーンヒル」に入職。幼稚園のときからサッカーを続け、大学時代は本格的にフットサルに打ち込み、プロチームにスカウトされた経験を持つ。
インタビュー時期:平成30年3月
介護の道に進んだきっかけ
「向いている」という先生のひとことで福祉の道へ。
高校生のときに進路を考えていた際、担任の先生から「介護の仕事が向いているんじゃないか」と言われたひとことがきっかけで、福祉系の大学に進みました。また、母が介護施設で調理師をしていたので、生活のなかで仕事の話を聞くことがよくあり、親しみを感じていたことも理由のひとつです。
昌壽会を選んだ理由
多くのことを学べる環境を求めて、昌壽会へ。
有料老人ホームでは「ADL」と言って、日常の動作をご自身でできる方が比較的多かったのですが、特別養護老人ホームの場合は日常生活動作が難しい方も多いので、「そうした方々のお手伝いを学びたい」という想いから転職を決めました。「豊中グリーンヒル」は歴史があり、ショートステイやデイサービスもあるので、「勉強したい、経験を積みたい」と思っていた自分にとって最適な環境が整っていることにも惹かれました。

こんな仕事をしています
安心して過ごせる暮らしをサポートしています。
具体的には、利用者様が生活されるうえで、身体的・精神的な理由でできない動作を補助する役割で、排せつ、更衣、入浴、食事など、介助スタッフとしての知識・技術・経験をもとにお手伝いしています。特別養護老人ホームのフロアーは2階と3階に分かれていて、今は2階の担当です。ショートステイの方も同じ空間で生活されているので、ご一緒にトイレ誘導や食事介助をしています。お風呂がある日は、入浴介助や浴室への誘導も行います。
こんなことを心がけています
利用者様のニーズを引き出したい。
常に利用者様の立場で考えて行動することを心がけています。一日のスケジュールが決まっているので、「この時間になると食事は終わり」となりがちですが、利用者様は「もう少し、この食事を食べていたかった」というお気持ちもきっとおありだと思います。そのため、利用者様のお気持ちを汲み取り、求めておられるものを常に探し続けるようにしています。介護の現場ではよく「ニーズを引き出す」と言われますが、全く同じ生活、同じ毎日は存在しないので、利用者様が「なぜ、お食事を召し上がらないのか」「なぜ、お風呂に入られないのか」、その理由を常に考え、判断材料になるよう、毎日の生活スタイルを観察しています。

この仕事のここがやりがい
少しの変化や反応が、次のモチベーションに。
お世話をするうえで、こちらの言葉がけを少し変えるだけで意外な一面が見られることが、高齢者の方々と関わっていると多々あります。これまでに印象に残っている利用者様では、ほとんど寝たきりの利用者様で、お食事もこちらの食事介助で提供している方がおられたのですが、お名前を間違えてお呼びしてしまったとき、「○○です」と正しいお名前をおっしゃったので、お話をされたことにすごく驚きました。まわりのスタッフから「お返事はしてくださるよ」と聞いていたのですが、ご自身でお名前を言われたのはそのときが初めて。何気ないことですが、「発語があった」「ありがとうと言ってくださった」というとき、とてもやりがいを感じ、それが次のモチベーションにもなっています。
こんな仲間と働いています
気さくに話しかけてくれる先輩ばかりです。
スタッフは若い方から高齢の方まで年齢の幅は広いのですが、気軽に話し合うシーンが多く、雰囲気の良い職場です。先輩たちが気さくに話しかけてくださるので、とてもリラックスして仕事に臨めています。仕事の話がもちろんメインですが、合間にプライベートの話をしてくださると、「こんなふうに考えておられるんだ」と親近感がわきます。広々した休憩室があるので、休憩時間は特養以外のスタッフも一緒に食事をとることもあるのですが、デイサービスなどほかの部署の方も気軽に声をかけてくれます。

私が思う昌壽会で働く魅力
経験者にも、プリセプター制度がありました。
未経験の方だけでなく、経験者にもプリセプター制度があったので、仕事を覚えるのもとてもスムーズでした。最初の約3カ月ほどは、経験年数の長いベテランの方がついてくださって、仕事を教わりました。業務の進め方や一日の流れを教えてくださったあと、利用者様の状態や一人ひとりの方に合った声かけの仕方など、詳細な情報を数多く教えていただきました。一つひとつ丁寧に教えてくださったので、気持ち的にもすごくラクだったことを覚えています。
これからの私の目標
一人ひとりの負担をみんなでシェアしたい。
介護の現場では1対1のシーンが多く存在しますが、一人の利用者様を一人でケアをしているその背景には、介護職だけでなく、多くのスタッフが関わっています。その連携やチーム力が質の高いものになればなるほど、利用者様が受けるケアの質も向上すると考えているので、現場で最高のチームを作ること、その一員として仕事をすることが今後の目標です。また、介護は重労働だと言われますが、一人の負担をチームで分け合いたいとも思っています。10ある重さを5人で分ければ、一人が2で済みます。余った力はニーズを引き出したり、利用者様とコミュニケーションを取るなど色々な方向に向けられるので、今後もチームワークを大切にしていきます。

【仕事を探している方へのメッセージ】
色々な個性、価値観を持っている人と一緒に働きたい。
介護の面白さを知っている人たちからすると「この面白さを共有したい」という人たちは結構たくさんいます。来ていただける方はどなたもウエルカムで、新しい方が入ってくだされば、またひとつ個性が増えます。その個性で新しいチームの色が変わったりすることが面白いので、色々な個性、価値観を持っている人に入ってきていただきたいと思っています。
≪オフはこんなことをして過ごしています≫
大学時代から、フットサルに夢中。仕事とプライベートON・OFFはきっちりつけれる職場です。
休みの日は食事に出かけたり、買い物をしたり、映画を見たりと、趣味を楽しんでいます。サッカーは幼稚園のときからずっと続けていて、大学時代はフットサルも本格的にしていました。Fリーグのプロチームから「二部の練習生として来ないか」と誘われ、練習に参加したこともあります。そこで加入していれば、介護の世界には来ていなかったかもしれませんが、今は趣味としてフットサルを続けています。
一日の流れ
- 9:00
- 出勤
出勤してすぐは申し送りを確認してから、お食事が終わられた方のトイレ誘導をします。ご自身で行けない方や、介護者二人で対応しないといけない方の排せつ介助を最初にします。 - 10:30
- 水分摂取の介助
お昼前の水分摂取の介助をします。利用者様に1日に必要な水分を摂っていただけるよう、小まめに水分補給を行っています。 - 11:30
- レストランへ誘導
広々とした窓から光が差し込む円形レストランに、利用者様をお連れします。 - 12:00
- 食事介助
食事は米飯、軟飯、全がゆ、パン、パンがゆ、栄養強化ムースがゆなど、それぞれの方のお体の状態に配慮した食事を介助しています。 - 13:00
- 昼休憩
広々した休憩スペースがあるので、同じ職場の人と話しながら、ゆっくりランチタイムを楽しみます。 - 14:00
- 排せつ介助
食事後の排せつ介助をします。臥床をされている方(横になっておられる方)の排せつ介助も行います。 - 15:30
- レクリエーションに参加
水分摂取の介助をした後、レクリエーションに参加します。季節にちなんだイベントや毎月の誕生会など、スタッフも一緒に楽しんでいます。 - 17:00
- ラジオ体操
食前の運動を兼ねてラジオ体操をした後、レストランに利用者様をご案内します。ご自身で食事をとれない方の介助もします。 - 18:00
- 退勤
夜勤のスタッフが交替してくれるので、時間通りに帰れることも働きやすさに繋がっています。